スキー場のパトロールと聞いて、どんな仕事内容を想像しますか?
おそらく多くの方が想像できるかと思いますが、スキー場内での安全対策業務を担当しています。来場者が安全に、そして安心して過ごせるようサービスを提供すべく業務にあたっています。
大きく分けると『場内の安全管理(保守)』と『事故・ケガ等への対応』です。
前者はゲレンデ内に危険な箇所が無いかチェックし、それらに対処します。例えば、危険な箇所に看板を立てて注意喚起したりネットやロープを張って滑走を制限します。同時に、大きな穴や凹み等あれば埋めたりします。立ち木やリフトの支柱にマットを取り付けて衝突対策も行います。危険な行為をした滑走者に注意・警告を与えることも一つの仕事です(言うほうも言われるほうも気持ちの良いものではありませんよね・・・)。
朝は一番最初にリフト(ゴンドラ)に乗車してコースをチェック、最終リフト時間後にゲレンデにお客様が残っていないかチェックしつつ、夜の圧雪作業をやりやすくするためにネットやロープなどを脇へ移動させたりもします(これが結構大変・・・)。
大雪が降ったあとに雪庇を落とすということもしますし、滑走が危険と判断した際にはコース自体を閉鎖することもあります。また、私の勤務するスキー場では行いませんが、豪雪地のスキー場ではアバランチコントロール(雪崩制御)を行います。具体的には、隊員自ら山の上まで登ってスキーで踏んで雪崩を誘発させたり(技術的にも高度で危険が伴います)、煙火(火薬)を設置して爆発させて雪崩を起こしたりします。(ちなみに、私も雪崩対策用の煙火取り扱い資格が取りたかったのですが、居住地近くで資格講習が行われていないこともあり、断念しました。)
余談ですが、アバランチコントロールについては外国では空砲(空気圧)や実砲(麓から迫撃砲みたいなのをブッ放す)とかヘリコプターからダイナマイトを投げ込んだり弩派手な方法をしたりするんですが、Youtubeに動画がたくさんあるので興味のある方はご覧ください。
ちょっと話が飛びました・・・。
後者の事故・ケガの対応ですが、事故の連絡を受けたら現場に駆けつけます。応急処置物品を持参して行くのですが、その場で対応して終わることもありますが、傷病者が滑走不能であればアキヤ(北欧の単語由来らしいです)と呼ばれるスノーボートに傷病者を乗せて救護室まで運びます(尚、重篤な場合は救急搬送対応になる為、駐車場の救急車待機場所もしくはドクターヘリ発着場へ搬送します)。
搬送された傷病者(または自ら処置を求めて救護所に来所した方)はパトロール隊員が応急処置を行います。ここではやはり正しい応急処置が必要となってきますので医療従事者や普段からしっかり処置の勉強をしているスタッフが大きな戦力となって活躍してくれています。
また、事故と言いますか、頻繁にあるわけではありませんが、リフトが停止してしまうことがあります。再稼働の目処が立たない時はリフト乗車中のお客様を救助(チェアから降ろす)することもあります。
スキー場によってパトロールの業務は若干違うこともありますが(スキースクールがパトロールを兼務しているところもある)、結構いろんなことをします。自虐的に「ウチら何でも屋だな」なって言ったりもしています。