ヘルメット着用のスゝメ

ここ近年、スキー場においてヘルメット着用率が上がってきており、良い傾向だと思います。

スキー場では街場のようなアスファルト・コンクリートとは違い、雪の上なので頭部のケガは少ないイメージもあるかも知れませんが結構な割合で頭部外傷が発生します。

どのような場面で頭部をケガするかといいますと、

  • 滑走者同士での衝突
  • コントロール不全による立ち木・リフト支柱への衝突
  • アイテム(レール・ボックス・ジャンプ台)での失敗
  • 凍った斜面での転倒
  • ect.

頭部強打によって発生する主な症状の一つとして見当識障害があります。俗に言うところの「記憶がぶっ飛ぶ」という状態です。何が起きたのか分からず、自分がなぜスキー場に来ているのかさえ理解できなくなっている(来たという体験の記憶が無くなっている)こともあります。脳震盪(衝撃により脳が揺れて発症)と併発することが比較的多いです。

※意識レベルの評価の「物差し」としてJCS(ジャパン・コーマ・スケール)というものがあります。日本ではJCSが採用されて広く一般的に使われています。興味のある方は調べてみてください。なお、海外ではGCS(グラスゴー・コーマ・スケール)が使われますが、JCSより評価方法が複雑です。

同様に良くある頭部外傷としては切創です。他の滑走者と交錯して板のエッヂで頭を切るといった状態です。身体は比較的厚手のウェアを着ているのでウェアが切れて破れる程度で済みますが、ヘルメットを被っていないと(帽子やニット帽、もしくは何も被っていない方もいる)簡単にエッヂでヤラれてしまいます。

※頭部の切創は比較的出血が多いので、いわゆる「血だらけ」になります。ビジュアル的にはかなり悲惨な状態になります(意外と本人はワリと平気だったりしますが・・・)。

一番怖いのが頭部を打ち付けたことによって脳内で出血し、時間が経った頃に様態が急変・悪化することです。早ければその日のうち(午前中に転倒し頭部強打、夕方に意識消失など:急性硬膜下血腫)、時には1~2ヶ月後くらいに症状が出ることもあります(慢性硬膜下血腫)。

先日もスノーボーダーが滑走中にバランスを崩してコースアウト、地面に頭を強打して救急搬送されICUに運び込まれました。その方はヘルメットを着用していたのですが、間違った被り方(頭に乗せる程度)だったためせっかくのヘルメットが役に立ちませんでした。ヘルメットは正しくしっかりと装着しましょう。

現在は様々な柄・種類のヘルメットが販売されており、気に入ったものが見付けやすくもなりました。安全の為に是非着用をお願いしたいところです(ファッション性で選ぶのも充分アリだと思います)。

もしも可能であれば、MIPS「多方向衝撃保護システム(The Multi-directional Impact Protection System)」搭載のヘルメットの着用をお勧めします。未搭載のものよりやや価格が上がりますが、多方向からの衝撃を吸収してくれるので重大な損傷のリスクを軽減してくれます。

Body Care Labo 山梨

山梨県で古武術を源流とする整体を行っております。

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